中学受験の明日のために その56 8割で良しとする

 テストや家庭学習は8割達成したら良しとしましょう。完璧主義はいずれ破綻します。

完璧主義の人は、100か0かという極端な考えに陥りやすいので、達成できなかった時にもう受験を辞めるとなりがちです。8割で良しとしておけば、浮き沈みがあまり無い状態で継続できます。浮き沈みの激しい人は、端から見ていて大変そうです。

毎日為すべき事を淡々と為している人の方が楽そうに見えますし、実際に楽です。そういう人は8割で良しとしているため、体の力が抜けていて意外と全部できたりするのです。意気込みすぎると、突然集中の糸がプツンと切れて全くやらなくなったりします。

ほとんどの人は、自分で感情をコントロールできます。感情をコントロールできないと思っている人は、実はコントロールできないのではなく、コントロールしなくていいと思っているのです。厳しい言い方をすれば甘えているのです。

受験勉強は、精神面を鍛えるにはうってつけのイベントです。自分との戦いですし、甘えるとすぐに成績は下がります。勉強したことを吸収し、正確にアウトプットすれば成績は上がります。人の感情が入る余地のない公平な競技です。この競技を通して、できるだけ自分を客観的に見れるようになる事が大切です。

目標は高く持ってもらって良いのですが、達成できなかったことばかりに目を向けるより、達成できたことに目を向けて、自分を褒めた方が継続しやすいのです。8割できていれば大したものです。まず8割できたことに対して自分を褒めてあげましょう。そしてその後、残り2割をするにはどうすれば良いのかを考えて下さい。心にも栄養を与えないと疲れてしまいます。

周りが褒めてくれるかどうかは時と場合によるので確実ではありません。しかし、自分を褒めることはいつでもどこでも確実にできます。継続して勉強し合格を勝ち取るために、自分の心を大切にしながら日々の改善をしていきましょう。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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