中学受験の明日のために その57 算数は全ての人に必要な学問

 文系・理系問わず、算数は全ての人に必要な学問です。数学ほど難しい理屈はなく、実社会で役に立つことが多いです。

社会人でかけ算やわり算ができないのはさすがにまずいです。平面図形など使わない分野はもちろんあるのですが、問題解決の手法が大事なのです。補助線を引く、まとめる、ひっくり返す、など算数の問題を解く際の考え方は、実社会でそのまま使えます。

数字が苦手な人でも算数だけはしっかりやっておきましょう。塾の先生の解き方や、解説を読んで感動するだけで良い勉強になります。できれば中学生になってからは数学をしっかり勉強して欲しいのですが、数学は難しい概念が多く挫折する人が多いです。

文系に数学はいらない、と以前から言う人がいますが私は必ずしもそうは思いません。将来どの分野の仕事に就くかわからないので、数学の基礎知識があるのとないのとでは選択肢の幅が変わってきます。確かに実生活で数学を使うことはほとんどありません。しかし、数学ができる人とできない人とでは生涯年収に差があるのは世界共通です。日本は差が小さいですが、他の国では2倍以上差があったりします。実際、アップルやグーグルは数学の博士号を持っている人を積極的に採用するそうです。そこまでいかなくても、高校数学までは頑張って勉強し、大学入試で数学から逃げない受験をすることで将来差が出てきます。

他に飛び抜けた才能がある人は別として、普通の人はできるだけ数学を学んだ方が良いのです。算数と数学は全く同じではないのですが、算数が得意な人は数学の得意な人が多く、算数が苦手な人は数学の苦手な人が多いのは事実です。この事実を踏まえると、算数の勉強がいかに大切かがわかってもらえるかと思います。進学塾の勉強は、中学校の勉強を先取りしている事が多いので、苦手な人には大変です。マイペースにわかるところから積み上げていけば良いので、諦めずに算数の勉強を続けていって欲しいですね。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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