勉強が忙しいからという理由で、家事を全て保護者がするというのはお勧めしません。そういう対応をすると、勉強さえしていれば家事やその他の事はしなくて良いと考えるようになってしまいます。次第に勉強している自分は偉いと勘違いし、態度も傲慢になっていくでしょう。
皆忙しいのです。保護者がすべて背負う必要はありません。洗い物を手伝わせたり、お風呂掃除をさせたり、家事の手伝いは子供にどんどんさせましょう。福澤諭吉は、『学問のススメ』の中で、生活そのものが学問だと言っていました。机に向かうだけが学問ではないのです。日々生活することの大変さを体験させないといけません。毎日こんな大変な事を親はやっているのかと体験からわからせる事で、親に対する感謝も生まれてきます。子供を甘やかしてはいけないのです。
子供の頃からこういう体験をさせる事で、社会に出てからギャップに苦しむ事が少なくなります。勉強ばかりして有名大学を卒業したは良いものの、社会に出てから不適応者になる人というのは、生きる力が乏しいのです。生きる力は、日々の生活から育まれます。子供は働く必要はないですが、勉強する事が仕事になります。大人が仕事をするのは当たり前であるように、子供も勉強するのは当たり前なのです。評価されるような事ではありません。加えて、保護者が稼いだお金で子供は生活できているのですから、家事を手伝うのは当たり前です。大人と同じように働かせる事を勧めます。
反抗しても関係ありません。昔は、父親が怖い家庭が多かったので、子供が反抗なんてしようものなら、父親が力でねじ伏せていました。父と息子が対決をして、母親が間に入るというのがよくある光景でした。今は、両親共に比較的優しい家庭が多いため、子供がつけ上がっている場合が見受けられます。学校でも怖い教師が少なくなったため、叩きのめされる事なく育ち、精神的にひ弱な子供が多くなっています。壁とぶつかる体験を経て子供は精神的に成長するので、親が壁になることは大切ですね。
今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。