中学受験の明日のために その2 6年生の夏までは算数・国語重視、秋からは理科・社会重視

 算数と国語は思考力を鍛える必要があるため、思考力が身についていない人にとっては伸びるのに時間がかかる科目です。ですが、一旦伸びるとなかなか落ちることのない科目です。一方で、理科や社会は暗記の側面が多く、短時間でも成績が上がりやすい科目です。

そういった特徴を踏まえて受験勉強の計画を立てると、大雑把ではありますが、6年生の夏までは算数と国語の勉強に比重を置き、秋からは理科と社会に比重を置くやり方が賢明です。もちろん6年生の夏までは理科と社会を疎かにしていいというわけではありません。塾で出された宿題は最低限やってもらいたいです。宿題を全て終わらせた後にプラスαで勉強する時には、算数と国語の勉強をすれば良いのではないかという提案です。

得意な科目や苦手な科目、好きな科目や嫌いな科目があるでしょうが、もし算数が得意で国語が苦手な人、あるいは算数が好きで国語が嫌いな人は、算数をすれば良いのではないでしょうか。苦手な科目や嫌いな科目というのは、集中力が続かず、時間をかけたからといって伸びるとは限らない傾向にあります。それならば、得意な科目や好きな科目をもっと伸ばした方が勉強自体が続きますし、何より楽しいです。算数の成績が安定し、勉強の楽しさを知ってから国語の勉強をすれば、苦手を克服できる可能性が高くなります。

ですので、順番としては得意な科目や好きな科目を優先し、その後に苦手な科目や嫌いな科目となります。そう言うと、いつまでたっても苦手な科目を勉強しないために克服できないと思われるかもしれませんが、受験は総合点で決まります。苦手な科目がありながら受験日を迎える受験生が大半ですし、合格者のほとんどが苦手科目を持っています。それでも合格するというのは、苦手科目を克服したかどうかというより、過去問研究をして自分の持っている力を最大限発揮し、合格できる戦略を立てたかどうかなのです。

苦手科目の克服はほどほどに、好きな科目や得意な科目を伸ばしましょう。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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