中学受験の明日のために その31 練習はテストのつもりで、テストは練習のつもりで取り組む

 家庭学習をする際に取り組み方で差がつきます。テストのつもりで取り組みましょう。テストは一回勝負です。つまり、家庭学習を一発勝負だと思って最初から正解させるつもりで取り組むのです。そういう意識で取り組めば、見直しをするでしょうし、字を丁寧に書くでしょうし、単位や聞かれている内容に注意するでしょう。注意力が増すわけです。

練習でできなかったことは本番ではできません。本番では、普段家庭学習をする姿勢がそのまま出ます。ですから、練習はテストのつもりで取り組んで、テストは練習のつもりで取り組むとうまくいきます。スポーツ選手で結果を出す人は大抵そのように取り組んでいます。練習で真剣なのです。その反面、本番では驚くほどリラックスしています。それは練習でやるだけの事をやってきたからこそ、本番でリラックスできるのです。

私の好きな言葉に、「人事を尽くして天命を待つ」というのがあります。人に与えられた時間は皆平等で24時間です。ですが、その使い方は千差万別で、集中力に関しては目も当てられないほど人によって差があります。毎日どれくらい勉強したかではなく、毎日どれくらい集中したかを勉強時間としてカウントしなければいけません。1時間机に向かっていても、集中していたのが10分であれば、その人の勉強時間は10分です。逆に、30分しか勉強しなかったとしても30分ずっと集中していたのなら、前者より後者の方が成績は上がります。

集中するなんていうのは気持ち一つです。気合いを入れて取り組めば集中できます。集中した方が勉強は楽しいですし成績が上がりやすいので、ますます勉強したくなります。何事も真剣に取り組めば集中できるようになるのです。集中力はトレーニング次第でいくらでも伸ばしていけます。

中学受験をすると決めたのであれば、もう逃げ場はないと諦めて真剣に取り組んだ方が得です。真剣に取り組まずに失敗すればきっと後悔するでしょう。今からでも遅くありません。後悔しないために、一日一日を真剣に生きましょう。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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