中学受験の明日のために その33 受験校の選び方

 受験校は地域によって選び方が異なります。私は東京在住なので、関東の受験について述べていきたいと思います。

関東では、1月から千葉や埼玉の入試が始まり、2月から都内での入試が始まります。都内の学校を第一志望校にしている受験生は、1月校を受けて入試の臨場感を体験しようとする人が多いです。ここで合格を取って成功体験をつける事で、2月校に自信を持って臨むという作戦です。

もし2月校が全部不合格であっても1月校には通わないという方は、確実に合格を取れる学校を受験することをお勧めします。あくまでも合格して自信をつけるためなので、不合格では意味がありません。逆に、2月校が全部不合格だった場合、公立には進まずに1月校に通う覚悟がある方は、合格できる学校とチャレンジ校の2つ受験することをお勧めします。

また関東では、午前入試と午後入試があり、午後入試で合格を押さえておこうと考える方が多いです。これもやはり、公立に進む意思が無いのであれば出来るだけ受けた方が良いでしょう。東京の公立中学は荒れていて、勉強する環境が整っていない学校が多くあるそうです。経済的に余裕があるのであれば、偏差値を問わずに私立中学校に通わせた方がいいと本で読んだことがあります。

そして受験は、なるべく早い段階で合格を取るような受け方をしないと予想以上に苦しい思いをします。2月2日までに合格を取っていないと、本人だけでなく保護者の精神がやられてしまう恐れがあるので、受験校は慎重に選んで下さい。現実は第一志望に受かる生徒は3人に1人で、残り2人は第2志望以下の学校に行くことになるのです。小学生にとってこれは過酷な現実です。

受験が初めての子供は、第1志望に落ちたら公立に行くなどと平気で言います。ですが保護者は、やはり1月校や午後入試の学校を調べて、受けるよううまく誘導していく方が賢明でしょう。ここで大切なのは、相手の気持ちを尊重するという事です。偏差値が足りないからという理由で第1志望校を受けさせないようなやり方はお勧めしません。子供の臨む学校は受けさせた上で、他の学校を受けるように誘導しましょう。学校を調べるのは保護者の役割なので、学校説明会に参加し、子供の性格に合ってそうで合格圏内の学校を提案してあげて欲しいです。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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