4年生から学習塾に通わせる方が多いので、まずは4年生で大切なことを述べていこうと思います。
この学年は、学習習慣をつけることと手を動かして考える習慣をつけることが大切です。学習習慣さえ身につけば、技術は後からいくらでも身につける事ができます。毎週与えられた家庭学習は間違え直しを含めてしっかりとやる。次週のテストを受けた後は間違え直しをして1週間を振り返り、反省できるところは反省し改善する。このサイクルが4年生に出来上がると、5年生以降が割とスムーズに進みます。精神的に楽です。逆に、この学年で学習習慣が身につかなければ、5年生以降に苦しむ場合が多いです。5年生以降は家庭学習の量が増え続ける一方なので、学習習慣が身についていないとすぐに破綻し、退塾という形につながりやすいです。5年生になってからでも学習習慣を身につけることはできますが、4年生で身につける方が簡単なのは間違いありません。
もう一つは、手を動かして考えることが大切です。丸暗記の勉強が通用するのは4年生までです。そこで自分の頭で考える習慣をつけないと、5年生以降伸び悩む場合が多いのです。自分の頭で考えるとは、何とかして自力で答えを見つけるということです。場合の数を例にするとわかりやすいでしょう。解説では式1行で終わっている場合でも、全部書き出して答えに辿り着いたのであれば、その解き方は立派な解き方です。自分の頭で考えていますよね。もちろん後で、その式の意味を理解する必要はありますが、書き出すことをせず、答えを見てやり方を理解せずに暗記しているだけの生徒よりはるかに将来性があります。
保護者の方には是非、自力で答えを出そうとしている過程を認めてあげて欲しいです。4年生は比較的時間があります。じっくり考える時間を設けて、一問一問丁寧に取り組んで頂きたいです。
ここで保護者の方にお願いがあります。子供のケアレスミスに対して細かく指摘しないようにして頂きたいです。子供はミスしたくてしているわけではないので、そこを細かく指摘されると勉強そのものが嫌いになる可能性があるからです。それより、習ったことを理解しているかどうかを気にして欲しいです。4年生は、まだまだ保護者のフォローが必要な学年です。大きく誤った接し方をしなければ、徐々に保護者の手から離れてやっていけるようになるので、4年生の間は勉強をよく見てあげて下さい。
今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。