6年生になって基礎が固まっていない人は、夏が終わるまで基礎固めをしましょう。5年生までに習った内容を総復習することで、忘れていた内容を思い出し定着させるのです。土台を完成させるために穴があれば埋めて下さい。特別難しい問題を解く必要はありません。最難関の学校を受験する人は学習塾で難しい問題を扱うと思いますが、それをやるだけで十分です。プラスαで市販の問題集などを買う必要はありません。夏が終わるまでに穴を無くせば、秋以降ためらうことなく問題演習に専念できます。
そして秋が始まりましたら、過去問演習を含めてひたすらたくさんの問題を解いていってください。過去問には、過去5年間でどのような分野が頻出で、どのような分野があまり出ないかが表にまとまっています。その表を参考に、頻出分野をたくさん解くのです。秋からは、問題の取捨選択をしなければ時間がいくらあっても足りません。過去5年間毎年出ている分野と5年に1度しか出ない分野があれば、その勉強時間は5:1にするのが効率的です。
ですので、受験校は概ね夏が終わるまでには決めて欲しいです。そして、あまりに多い受験校はそれだけやることが多く、削れる部分が少なくなってしまいます。保険のために多くの学校を受けることは、実は保険になっていない場合があるのです。受験校は3、4校が対策を立てやすいですね。第1志望校から第3志望校と抑えの1校という感じでしょうか。
過去問は第1志望校を7回分、第2志望校を5回分、第3志望校を3回分、抑えの学校を1回分で計16回です。9月から毎週1回過去問を進めていくと、約4ヶ月で年内には終わる計算です。これ以上受ける学校を増やすと、第1志望校から第3志望校の過去問の回数を減らすことにつながるのであまりお勧めできません。
受けようと思えば10校以上受けることが可能です。しかし、受ける以上受かりたいので、過去問を解く必要が出てきます。やれる時間は限られているので、以上のことを注意して受験校を決めてもらいたいです。
今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。