好きなことをして生きていこう、というフレーズを最近よく耳にするようになりました。実際、好きなことをしてうまくいっている人は大勢います。ただし、受験に関して言えば、好きなことだけしてもうまくいかない場合は多いです。
受ける学校によりますが、好きな科目だけで受験できる学校ならうまくいくでしょう。多くの学校は4教科必要です。嫌いな科目を全くやらないで受かるのは難しいです。嫌いな科目は伸びにくいので、時間をそこまでかける必要はありませんが、ゼロはいけません。暗記して解ける所くらいは勉強しましょう。
一方、好きな教科は伸びやすいので、時間を多くかけた方が良い結果が出やすいですし勉強が苦ではありません。バランスが大事と良く言われますが、確かに受験に関してはバランスの良い生徒の方が強いです。
では偏った生徒はダメかと言うと、そうではありません。合格最低点をクリアできるのなら、偏っていて問題ありませんし、大人になると偏った人でうまくいっている人は多くいます。偏った人がうまくいくというより、好きなことばかりしているために偏ってしまうという言い方の方が正確かもしれません。
才能とは偏りであり、才能のある人は注目されるので敵を作ったりしますが、得することもあります。大人で偏っている人は、大抵子供の頃から偏っています。よく成功している大人の中で、子供の頃は落ちこぼれだったという話を聞いたことがあると思います。これは好きなことばかりして偏りすぎたために、落第したり中退したりするのです。学校はバランスを求められるために、偏った生徒は報われないことが多いですが、大人になると偏った人でも活躍できる場所はあります。
私は、学生時代はできるだけ幅広く勉強し、大人になってから好きなことを中心にやっていくのが良いのではないかと考えています。そんな器用なことはできないという方も多いので無理強いはしないですが、勉強は幅広くしておいた方が深くまで掘りやすいので、できる限りバランス良く勉強することをおすすめします。
今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。