受験の目標は志望校に合格することです。では合格すれば、過程がどうあれ結果オーライなのでしょうか。不合格なら、過程がどうあれ無意味だったのでしょうか。
結果だけに注目するのは大人の世界です。大人はお金をもらっている以上、結果を出さないといけませんし、結果だけを見て判断されても仕方ありません。しかし子供は、これから成長して大人になっていく人達です。大人の価値観を子供にあてはめては、心の成長に悪影響を及ぼしかねません。やはり結果より過程を大事にする方が、保護者や子供にとってプラスに働くのではないでしょうか。
特に算数は、9割わかっていて最後に計算間違いをすれば、全くわからなかった人と同じ0点です。それを同じと解釈するのが結果至上主義です。中身はそうではありません。ここまではわかっていたね、最後の計算だけ注意不足だったんだね、これはもったいないから次は正解するためにどうすれば良いか一緒に考えようか、というアプローチをすれば親子関係が良好に進みますし考え方が前向きです。
普段のテストだけに限りません。本番の入試でも、やはり結果よりそこに至るまでのプロセスが大事なのです。第一志望校に合格するのは3人に1人です。2人は落ちるのです。落ちるのには必ず理由があります。それは、本番に原因があるより、そこに至るまでの過程に原因がある事がほとんどです。プロセスで努力を怠ったのです。運のせいにしてはいけません。
たとえ合格しても、慢心すれば落ちぶれて大学入試で失敗します。不合格でも、プロセスを反省して努力を継続すれば、大学入試でリベンジできます。目先の幸不幸は、長い目で見ると逆になる事がよくあります。人間万事塞翁が馬という言葉が私は好きです。成功しても奢らず、失敗してもめげず、プロセスに注目して日々成長する事が大事ですね。
今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。