中学受験の明日のために その41 家庭教師や個別指導の使い方

 集団塾に通いながら家庭教師や個別指導を利用している方がいらっしゃると思います。そこで、家庭教師や個別指導の使い方を誤ってしまうとなかなか成績は伸びません。

一言で言うと、能動的な勉強なら伸びますし受動的な勉強なら伸び悩むということです。家庭教師や個別指導塾の先生から言われたことをただやっていくのは受動的な勉強です。一方、集団塾で出された家庭学習を家でやった上で、わからなかった問題を聞いて解決するのは能動的な勉強です。どこを聞くのかを全て準備した上で臨み、その類題を先生に用意してもらいましょう。家庭学習で出された問題だけを解けたとしても、角度を変えて問われた場合に対応できなくなるのはよくあることです。あらゆる角度から問われる問題を解くことで、その問題に対する理解が深まります。

質問の仕方はできるだけ具体的な形にして持っていく方が学びは多いでしょう。特に算数は、自分の頭で考える時間が多いほど伸びます。教えてもらってばかりで伸びる科目ではないのです。解説を読んで理解できるのであれば、家庭教師や個別指導を利用する必要はありません。類題は市販の問題集兼参考書を一冊用意しておけば十分演習量を積めます。学習塾に通っているのであれば先生に質問できます。

先生に質問するのが苦手だったり、第三者に管理されないと家ではなかなか勉強できないという生徒が家庭教師や個別指導を利用します。しかし、いつまでも利用するものではありません。目標は家で自分を律して勉強し解説を読んで自力で理解し、類題を自分で選んで解いていくようになることです。

自分を伸ばすのは他者ではなく自分自身であることを忘れないで下さい。その足がかりとして、一時的に家庭教師や個別指導を利用するのは悪くないですが、依存し過ぎてしまうのは危険です。依存心が強い間は何をやってもうまくいきません。成長の段階で依存する時期は必要ですが、最終的には依存心を少なくしていき、自立しないと保護者の方に負担がかかります。お互いが楽に幸せになるためには、過度な依存から卒業することが必要なのです。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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