中学受験の明日のために その20 ノートは贅沢に使い、解いた形跡を残そう

 授業の板書を写したり問題を解く時は、大抵ノートを使うと思います。ノートは贅沢に使いましょう。余白を作って気づいたことを後で書き込めるようにするのです。小さな字でギチギチに書いてはいけません。そして解いた形跡は残しておきましょう。解答解説と照らし合わせた時に、どこが間違えたかを見つけるためです。間違えた場所を訂正する際も、消しゴムを使う必要はありません。赤字で訂正するだけで十分です。

ノートは綺麗に書けるに越したことはありませんが、無理する必要はありません。授業の板書を写す際に綺麗にノートを取る生徒がいますが、ノートを取る事にばかり意識が向いてしまい、肝心の内容が頭に入っていない事がよくあります。

授業を聞くこととノートを取ることのどちらが大事かと言えば、授業を聞くことです。授業中にできるだけ多くの事を吸収し、大切なところだけノートを取るようにすれば大丈夫です。授業中に多くの事を理解すれば、家庭学習はスムーズに進み、多くの問題を解く事ができて結果学力がつく、という正のスパイラルに入る事ができます。逆にノートは綺麗に取ったものの肝心の内容が頭に入っていなければ、家庭学習はスムーズに進まず、問題をたくさん解く事ができないために結果学力がつかない、という負のスパイラルに入ってしまいます。

授業を真剣に聞いてノートには必要なところだけ、大きな字で贅沢に書きましょう。「東大合格生のノートはかならず美しい」という本が以前売れていましたが、それは東大に合格するくらい賢い生徒は、授業の内容くらいノートを写しながらでもほとんど理解できるからであり、普通の生徒がノートを美しく書くことに集中すると、授業の内容が疎かになります。

大事なところだけノートに取ればいいのですが、どれが大事でどれが大事かわからないという生徒は、全て写す必要があるので綺麗に写していると時間がもったいないです。優秀な人の真似をしてうまくいく人もいますが、そうでない人もいるので自分に合ったやり方をするのが賢明です。普段の勉強を通して、自分はどういうタイプかを知りましょう。

今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。

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