なぜ勉強しない子供が多いのでしょうか。親が勉強しないからです。お医者さんの子供は大抵お医者さんになります。お医者さんになるには、子供の頃から膨大な勉強をしなければいけません。お医者さんである親が勉強している姿を普段から見ているので子供は勉強するのです。お医者さんの同級生がいますが、親から勉強しなさいと言われた事がないと言っていました。親が自らの背中で語ってくれていたのですね。これが最も理想的な教育です。
昔は、子供にあまり口出しをせず、背中で語ってくれていた親が多かったと聞きます。昔の人は口が重く、寡黙な人が多かったそうですが、今は何事も言葉にしようとする時代です。しかし、言葉というのは便利なようで虚しいものです。言葉では伝わらないことが多いからです。動物の世界に言葉はありません。しかし子供達は親の背中を見て立派に育っています。親が自分の仕事に関する勉強を一生懸命にしていると、子供に必ず伝わります。尊敬の気持ちも芽生えます。子供から尊敬されると、親の言う事を聞くようになります。言葉ではないのです。
また、中学受験を突破してもらうには、子供が精神的に成長する必要があります。子供に成長してもらうには、安心できる環境を親が作ることが必要になります。親子関係は、なるべくお互い尊敬の念を持って大らかな関係でいると、子供は安心して成長していけるでしょう。両親が不仲であったり、上から目線で抑えつけるような接し方をすると子供は安心して成長できません。子供は環境を選べないため、そこは親の大切な仕事になります。
子供の成績は、特に家庭環境に大きく影響を受けます。子供の学歴と親の収入には相関関係があります。それはお金があるから、良い環境で良い教育を受けさせる事ができるという面は確かにありますが、両親が夫婦円満だったり普段から勉強して収入を上げていくことで、子供に良い教育を受けさせる事ができているのではないかと私は感じています。テレビをやめて勉強する、スマホを見ないで勉強する、お酒を控えて勉強する、これだけで家庭内の問題はかなり解決するはずです。
今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。