塾講師になって驚いたことは、子供にたくさん勉強させる親がとても多いことだ。小学校1年生から塾に通わせて他にも習い事をさせているのはザラで、最も驚いたのはお腹にいる時から勉強させている母親がいたことだった。お腹にいる時から?はじめはよくわからなかったが、どうも胎児教育のようなものがあるそうだ。
知的な人がよく言うエビデンスなんてのは私にはないけど、直感でそれは必要ないように感じた。このような親御さんと比較すると、明らかに私の親は放任主義だった。放任と言っても甘やかす感じではなく、挨拶と礼儀だけはキチンとしつけて後は大抵自由にさせてくれていた。低学年はドリルのようなものを1日30分程度していただけで、それ以外はずっと遊んでいた。缶蹴りやメンコ、ゲームに野球などとにかく毎日完全燃焼するまで遊んだ。あの遊びのおかげで勉強の理解もしやすくなったと信じている。
昔の親は本ばかり読む子供に対して「本ばかり読んでないで外で遊んできなさい」と言っていたそうだが、今は「遊んでばかりいないで勉強しなさい」と言っている親の方が多いのではないだろうか。ネットで情報はたくさん手に入る時代だが、昔の人の方が物事をよく理解している気がしてならない。
今日はここまで。読者に幸運が訪れますように。